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自民党総裁選で、党福岡県連（会長・新宮松比古県議）が予備選としての
党員投票実施を見送り、麻生太郎幹事長（衆院福岡８区）の支持を決めたことに対し、
山崎拓・前副総裁（同２区）や古賀誠・元幹事長（同７区）ら同県の衆院議員６人が
１７日夕、新宮会長に予備選の実施を求める文書を提出した。
新宮会長は「予備選の中止は正しい判断」として応じない方針。
地方議員主導の県連の決定に、有力国会議員らが異議を唱えた構図で、
混迷が一段と深まりそうだ。
新宮会長によると、文書は同県の自民党衆院議員１２人のうち、山崎、古賀両氏と
太田誠一（同３区）、渡辺具能（同４区）、原田義昭（同５区）、山本幸三（比例九州）各氏の
連名で提出された。「総裁選は開かれた選挙でなければならない。国会議員を排除した一部の
県連幹部による密室での協議は許されない」などとする内容で、速やかな予備選実施を求めている。
新宮会長は取材に対し、「時間的、物理的に予備選の実施は無理」と述べるとともに、
「県連としての意思決定を、国会議員も尊重すべきだ」と批判した。
また、一時は予備選の実施を決めた理由については、「山崎さんが『総裁選に出る』と言ってきたので、
予備選で投票先を決めるべきと考えた」と説明。会長として混乱の責任を追及された場合は、
「次期衆院選までは、全力投球したい」と、辞任しない考えを強調した。
１８日の県連役員会で経緯を報告し、予備選中止について了承を求める予定。
県連は１３日、総裁選の対応を新宮会長に一任する方針を確認。新宮会長は麻生氏支持を表明した。
これに対して、山崎、古賀両氏側が反発したこともあり、県連は１４日、党員・党友約２万５６００人による
予備選実施を決定。ところが、山崎、古賀両氏らが福田康夫・元官房長官の支持に回ったことから、
県連は「党員投票で争えば、しこりが残る」として、１６日に中止を決定した。
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