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▽製薬業界 川崎元厚労相に献金 06年在任中 副大臣・政務官にも
薬害など製薬業界をめぐる問題が相次ぐなか、自民党の川崎二郎元厚生労働相、武見敬三
元厚労副大臣(今年七月に落選)、菅原一秀前厚労政務官が在職中に、製薬企業でつくる
政治団体「製薬産業政治連盟」から献金を受けていたことが十六日、二〇〇六年の政治
資金収支報告書で明らかになりました。
製薬産業政治連盟は設立趣意書に「政治の場によき理解者を求め、政治活動を支援」と明記。
投与後の異常行動が問題となったタミフルの販売元「中外製薬」や薬害C型肝炎の原因となった
血液製剤を製造した「三菱ウェルファーマ」など数十社が資金を出しています。
政治資金オンブズマン共同代表の森岡孝二関西大学教授は「許認可など業界と直接の
利害関係にある省庁の幹部が献金を受ければ、便宜を図ったり利益誘導が起きうる。
たとえ適法な手続きをしていても、買収や贈収賄にもつながりかねない。献金は断って
しかるべきだ」と話しています。
製薬産業政治連盟は、厚生労働関係の国会議員を中心に多額の献金をしています。
政界に流れたカネは、二〇〇六年の一年間だけで約一億円にものぼります。同政治
連盟は毎年、資金集めパーティーを開催し、加盟している製薬企業からパーティー券
購入の形で資金を集めます。
たとえば、安倍晋三首相は百万円を受けています。閣僚では、伊吹文明文部科学相、
額賀福志郎財務相、鴨下一郎環境相、甘利明経済産業相なども受けています。
もっとも献金が多かったのは、六百五十万円の元厚労副大臣の木村義雄衆院議員
(自民党)で、次いで尾身幸次前財務相の五百八十万円。それぞれ厚生相を二度務めた
自民党の丹羽雄哉、津島雄二両衆院議員と、塩崎恭久前官房長官、根本匠前首相
補佐官の四人は三番目に多い五百万円。
民主党や国民新党の国会議員も献金を受けており、与野党を問わず製薬企業のカネが
浸透しています。
・URLリンク(www.jcp.or.jp)(一部略)