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民主党の小沢一郎代表は依然、アフガニスタンを舞台とする国際的な対テロ闘争への日本の
支援に反対しています。インド洋では日本の自衛隊がアメリカ、パキスタン、イギリス、フランス
オーストラリアなどの諸国の艦艇に対し給油活動をしています。
ところが小沢氏はこの国際的な対テロ闘争を「米国の戦争」と呼び、米国が主導であるがゆえ
に反対だと表明しています。明らかな反米の姿勢です。小沢氏は9月11日の記者会見で次の
ように述べました。
「米軍の活動に対して自衛隊が支援するのは明白な集団的自衛権の行使だから反対だ」
小沢氏はその以前には、次のようなことも述べていました。
「アフガニスタンでの闘争は米国主導の戦争だから反対であり、日本が支援すべきではない」
以上の言辞が明白に示すのは反米の姿勢です。日本が単に「米国の戦争だから」とか「米軍
の活動だから」という理由で支援を拒むならば、日米同盟の否定にも等しくなります。なぜなら
アメリカは「日本の戦争」を支援してくれることになっている唯一の同盟国だからです。
日本は日米安保条約があっても、もちろんアメリカのすべての戦争を自動的に支援する必要
はありません。しかしアメリカのいかなる戦争も支援しないーーそれが単にアメリカの戦争だか
らという理由でーーとなれば、日米同盟は空洞化します。
日本の周辺で侵略戦争が起きて、アメリカが防衛のために軍事行動に入っても、日本は後方
での支援もしない。中国が台湾を攻撃しても、北朝鮮が韓国を攻撃しても、アメリカがその侵略
行為を抑えるために軍事行動をとった場合ても、日本は一切、我関せず、である。日本の国
安全保障がいかに脅かされても、日本はアメリカの行動を助けない。
こんな状態となります。小沢氏のいまの主張はだから日米同盟の根幹の否定に近くなって
います。しかも小沢氏はシーファー駐日アメリカ大使を非礼に扱い、「アメリカなんか」という
反米姿勢を誇示してきました。 (>>2-5に続く)
古森義久(産経新聞論説委員):URLリンク(komoriy.iza.ne.jp)