07/09/15 22:45:47 0
(>>1の続き)
沈船を重要な観光資源と考え、遺骨の引き揚げを“墓あばき”と感じるミクロネシア側は、
遺骨の持ち出しを固く禁じている。そのため、日本政府が要請し、相手の承認を得ない
かぎり、見せ物となっている遺骨に手が出せないのが現状だ。
「トラック環礁の遺骨の収集については、厚生労働省が終結を宣言しています。予算が
つかないというのなら、ボランティアのダイバーを動員するなど、政府には何らかの
アクションを起こしてほしい」と、井上さんは話す。そして、自身のできることとして、
世界最大のダイバー養成機関「PADI」の機関紙に戦没者と遺族の尊厳を踏みにじる
猟奇的なダイバーの趣味を告発する手記を投稿する予定という。
「女ひとり玉砕の島を行く」の著者であるジャーナリストの笹幸恵さん(32)はこう話す。
「遺骨を見せ物にするなんて、ダイバーの良識以前に、人間としての良識の問題。
その観点から、遺骨の引き揚げを“墓あばき”と感じるミクロネシア側に、日本政府は
粘り強く働きかけて、一刻も早く見せ物にされているご遺骨を引き揚げるべきです」
(了)