07/09/14 22:16:53 /9Ncy8ouO
高校に入って、僕は初めて吹奏楽部に入った。フルートをやることにしたんだけど
もちろん全然吹けない。
「どうやったら上手くなれるんでしょうね」って、部活が終わった後、
僕は先輩のユウコさんに聞いてみた。そもそも僕が高校になってから
いきなりフルートを始めたのは、黒目がちで長い髪が柔らかく揺れる
このユウコさんを、少しでも長いこと見ていてたかったからだ。
「そうね」ユウコさんはしばらく考えていた。
「とりあえず、あなたは舌がうまく使えてないと思うな」
「そんなこと言われても、よくわからないですよ」
「じゃあこうしよう」ユウコさんは、僕をちょっとかがませて、口を半分開かせた。
「こうですか」
「ええ」ユウコさんは、そう言うといきなり、僕の口に
自分の舌を差し入れた。僕の口の中で、柔らかい生き物がくねくねと動いた。ユウコさんの匂いと唾液の味がする。
「ね?分かった?」永遠とも思える刹那の後、ユウコさんは言った。
「う…」僕はあまりのことに固まっている。「せっかくコツを教えてあげてるのに。何か言いなさいよ」
「で、でも…」
「まあしょうがないか。教えている間はしゃべれないもんね。
聞きたいことがあったら私の背中に指で