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★月探査機「かぐや」打ち上げへ=アポロ以来最大、三菱のH2Aで-種子島
宇宙航空研究開発機構の月周回衛星「かぐや」を搭載した三菱重工業のH2Aロケット13号機が
14日午前10時31分1秒、鹿児島県・種子島宇宙センターから打ち上げられる。
かぐやは、1972年までの米アポロ宇宙船以来、最大の月探査機。
日本の月探査機では、90年打ち上げの「ひてん(飛天)」に続き2基目。
2つの子衛星や多彩な観測機器により、約45億年前の月の誕生や進化過程の解明が期待される。
URLリンク(www.jiji.com)
★春秋(9/14)
日本で一番古い物語『竹取物語』では「月の都の人」かぐや姫がしばらく住んだ
「この国」を、月から姫を迎えに来た「天人」が「穢(きたな)き所」とさげすむ。
現代のこの国も、首相がよく分からぬ理由で突然辞めてしまうようでは「美しい」とは、
とてもいえない。
▼「穢さ」に愛想を尽かしたわけでもなかろうが今日「かぐや」がこの国を離れる。
月へ向かい、周回軌道に乗ったあと、100キロメートル上空から地形や地層・断層、
表面の映像、岩石の分布、磁場の様子などを観測し地球にデータを送ってくる
月探査衛星に『竹取物語』の姫の名を付けたのである。
▼専門家によれば「月の誕生の論争に終止符を打てるかもしれない」し、これから
中国、インド、米国が相次いで月へ人工衛星を打ち上げるので国威発揚の意味も
少なからずあるらしい。そう聞かされてもなお、文筆家の山本夏彦さんが昔、
発した警句「何用あって月世界へ」の方に共感する人は多いのではないか。
▼巨額の国費を費やす宇宙開発なら、月を研究するより、宇宙から、温暖化に悩む
地球を調べたり日本の安全を保つのに必要な情報を集める技術を磨くのが先。
そんな考えもある。税金の使い道に優先順位をつけるのは政治の仕事だ。
混乱を早く収め、天人にさげすまれない国にする本来の仕事に取り組まなくては。
日経新聞 URLリンク(www.nikkei.co.jp)