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★文科省案:小学社会に「縄文」復活 中教審部会に提示へ
文部科学省は11日、学習指導要領の小学校社会科(歴史)で、指導内容について、現行の「農耕の始まり
(弥生時代ごろ)」からではなく、「狩猟採集の時代(縄文時代ごろ)」とする方針を決めた。現行の指導要領
では、農耕以前の狩猟採集の時代は教える必要がなく、専門家から「縄文時代も国の大事な歴史だ」などと
批判されていた。12日の中央教育審議会(文部科学相の諮問機関)の専門部会に提示する。
現行指導要領では、歴史は小学6年生で教えることになっており、学習範囲は「農耕の始まり」からとしている。
弥生時代よりも前の縄文時代の指導は、ゆとり教育を旗印に掲げる現行指導要領(98年改定)で削減されていた。
文科省の案は「我が国の歴史や文化を大切にし、日本人としての自覚を深めるため、農耕の始まり以前の
内容についても取り上げる」と明記。縄文時代の指導復活は、「伝統と文化の尊重」を教育目標に掲げた
教育基本法改正も背景にある。
また、地理では「自分たちの住む都道府県の位置をとらえることができるように改善を図る」とした。【高山純二】
(毎日新聞 2007年9月12日 1時33分)
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