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★奈良の「修学旅行ブログ」利用わずか3校
・減少した修学旅行生を古都に呼び戻そうと、奈良県などが全国に先駆けて設けた「修学
旅行ブログ」の利用が、開設後1年でわずか3校にとどまっていることが11日、分かった。
若者のブログ人気に目をつけ、生徒各自に書き込んでもらうのがねらいだったが、採用
するかどうかは教員次第。ブログを使い慣れない、この世代の心はつかめなかったようだ。
肩すかしをくらった県は、ガイドブックなど昔ながらの活字でもアピールする作戦に切り替えた。
修学旅行ブログは、県や市町村、旅館組合などでつくる誘致促進委員会が、昨年9月に
スタートした修学旅行コースなどを紹介するホームページ(HP)の中に設けた。都道府県と
しては初めての試みで、生徒がリアルタイムで携帯電話を使って写真添付や書き込みが
できるほか、保護者もブログを読むことで子供が元気に旅行しているか確認できるのが特徴。
こうしたデータを保存し、後日生徒たちが友だちと旅の思い出を楽しめることも売り物だった。
ところが、この1年間で交通アクセス、宿泊先などが詳しく記されたHPには約5万8000件の
アクセスがあったものの、ブログの利用は関東、東海のわずか3校。「教員が学校単位で
申し込まなければならない煩雑さのほか、年配の教員にはブログよりも活字の印刷物の
方が目にしやすかったのが原因ではないか」(県観光課)という。
県は、今度は詳しい修学旅行コースを掲載したガイドブックなどを新たに作成する方針を決定。
デジタルとアナログの両面から修学旅行生を誘致する作戦だ。
奈良はかつて、京都とともに修学旅行先の定番だったが、旅先の多様化や少子化などで
減少。奈良市で宿泊する修学旅行生は、昭和40年の約78万人に対し、平成18年はわずか
12%の9万6000人に落ち込んでいる。観光の起爆剤として期待される一大イベント
「・平城遷都1300年記念事業」も平成22年に開かれることから、関係者は改めて奈良を
PRする斬新なアイデアとして、ブログに期待していたという。(一部略)
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