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【第２ 犯行に至る経緯等】
■１、被告人と被害者の関係等
（１）平成１９年２月１３日付け公訴事実（以下「長岡京事件」という）の岩井順子は、
被告人の父の姉であり、被告人の伯母にあたる。
岩井は、京都府長岡京市内の自宅で夫と２人暮らしであった。
（２）同年３月１４日付け公訴事実（以下「相模原事件」という）の加藤順一は、
被告人の母の父の弟であり、被告入の大叔父にあたる。
加藤は、神奈川県相模原市内の自宅で１人暮らしであった。
■２、被告人の生活状況等
（１）被告人は、大学進学中などの一時期を除き、大阪市内の実家で、
父及び母らとともに暮らしていた。
被告人は、気に入らないことがあると暴力的行為に及ぶ性向があり、
高校及び大学では、暴力問題を起こすなどしていずれも中途退学し、
アルバイト等の職に就いても人間関係が上手くいかずに長続きせず、
家庭内においても、両親らに暴力を振るったり室内の物を壊すことが少なくなかった。
被告人は、家庭内で暴力を振るうなどした際は、自己の人生がうまくいかないのは
両親等に責任があるとの考えから、「俺は大事にされていない」などと怒鳴ったりし、
また、岩井ら父方の親戚により母がいじめられているとの考えから、
岩井を含め親戚に対する悪口も繰り返していた。
（２）平成１８年５月、被告人は、当時のアルバイト先の店長に暴行を加え、
その際に他の従業員の財布を盗んだこと等により逮捕・勾留され、
同年９月４日、大阪地方裁判所において、傷害罪及び窃盗罪により、
懲役２年６月、４年間執行猶予の判決を受けた。
(>>2以降に続くです)
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