07/09/10 02:02:07 0
【コラム断 二宮清純】全席禁煙というけれど
東海道・山陽新幹線の新型車両(N700系)は「全席禁煙」が売り物である。
しかし、これは名ばかりで喫煙ルームの近くの席を購入すると煙たくって仕方がない。
新型車両は東京発の場合、3号車の前方、7号車の後方、10号車の後方と15号車
の前方に喫煙ルームがある。一応、二重扉のようになってはいるが、スモーカーの
出入りが多いと、完全に煙を遮断することはできない。先日、東京から大阪に向かう
ため、旧型車両なら禁煙車である8号車の前方に座っていたら、なにやら煙たいので
びっくりした。7号車の後方に喫煙ルームがあり、そこから煙が流れ込んできていたのだ。
告白すれば40歳まで私は愛煙家だった。医師に「狭心症」と診断されたのをきっかけに
タバコをやめた。「タバコをとりますか、命をとりますか」と言われれば「命をとります」と
いうしかない。タバコを断って、かれこれ8年になる。
だから愛煙家の気持ちもわからないではない。東京から博多までは5時間もかかる。
「全席禁煙」なら喫煙ルームは必要だろう。全面禁煙にしろとか、そこまで固いことは
言わない。
JRに言いたいのは、喫煙ルームをつくる以上は煙の漏れないものをつくれ、ということだ。
新型車両で喫煙ルーム付近に座ると、号車の自動ドアが開くたびにモアーッと煙が充満
してくる。これでは全席禁煙の意味がない。
乗客の中には妊婦もいれば喘息(ぜんそく)の患者もいるはずだ。全席禁煙だからと
安心して乗ったところ、煙がモアーッでは気の毒だ。煙の漏れないような工夫をJRには
求めたい。(スポーツジャーナリスト・二宮清純)
産経新聞 (2007/09/09 10:32)
URLリンク(www.sankei.co.jp)
前スレ(2007/09/09(日) 21:47:24)
スレリンク(newsplus板)