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「これからが新たな戦いの始まり。愚直に戦っていきます」。参院選で
初当選した陸上自衛隊イラク派遣部隊の元指揮官、佐藤正久氏の言葉である。
これが果たして愚直といえるだろうか
▼約一カ月前にテレビで報道された自身の発言をめぐって弁護士らから
公開質問状を突き付けられながら、期限を過ぎても回答していない。
「ひげの隊長」として知られる佐藤氏は、集団的自衛権に関するニュース番組で語った。
「イラクでオランダ軍が攻撃を受ければ自衛隊は情報収集名目で駆け付け、
戦闘に巻き込まれたと思う」
▼聞き捨てならない。味方の他国部隊が攻撃された場に駆け付けて警護をすることは、
正当防衛の範囲を超え憲法違反とみなされている。一線の部隊が情報収集名目
で踏み越えることなど許されない
▼佐藤氏は「あえて巻き込まれない限りは、正当防衛や緊急避難の状況はつくれない」
「日本の法律で裁かれるのであれば喜んで裁かれてやろう」というから確信犯的である。
質問状は「憲法九条をないがしろにし、自衛隊派遣の国会決定の意図を超えている。
文民統制を無視する行為」と批判する
▼弁護士らが情報公開請求で入手したイラク派遣隊員への教育資料を前に、当の
弁護士が語る。「佐藤発言と一致した部分がある。駆け付け警護の肯定は陸自全体の
方針だったのではないか。野党議員に働き掛け、背景を明らかにしたい」
▼それにしてもと思う。もしオランダ軍が攻撃を受け、自衛隊が駆け付けて戦闘に巻き
込まれていたらどうなっていただろうか。佐藤氏は参院議員としての発言が問われている。
公開質問に「愚直」に答えてほしい。
ソース:新潟日報
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