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市職員が無償提供地を勝手に造成 名古屋・天白で有料駐車場
2007年9月7日 20時03分
名古屋市天白区の公共施設の駐車場として無償で提供された土地を、地主に無断で造成し、
近くのマンション住民に有料で貸し出したとして、天白署は７日、同市下水処理場職員の男性
（５４）を不動産侵奪容疑で、書類送検した。
調べでは、男性は２００３年から今春にかけ、同区高島の公共施設「しまだコミュニティセンター」
の来場者用の駐車場として、無償提供された宅地９００平方メートルを地主の承諾を得ず、土地
の段差を整地したり、区画を区切るロープを敷くなどして造成、近くのマンション住民に駐車場
として貸した疑い。
男性は地元の町内会長を務めており、提供された土地を実質的に管理。約２０台分の駐車場を
貸し出し、１台に付き年５万円前後の駐車料金を徴収していた。駐車料の使途について「駐車場の
造成費や子ども会の費用に充てた」などと説明している。
市は０３年から公益利用として土地の固定資産税を免除。しかし、今年１月、市が非課税の土地
を調査したところ、マンション住民の利用が発覚した。
この男性は本紙の取材に「付近のマンション住民から駐車場がないとの声があり、路上駐車も
あったので、貸した。やり方はまずかったかもしれないが、街づくりのためにやった」と話している。
◆西部啓一・名古屋市上下水道局長の話
職務外とはいえ、地域の皆さんに迷惑を掛け、申し訳ない。捜査の推移を見守りながら、処分
などについて検討したい。
（中日新聞）