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情報処理推進機構(IPA)は9月7日、情報処理技術者試験を改革する中間報告を発表した。
同日からパブリックコメントを受け付けて、最終報告を11月にまとめる予定。人気の「初級システム
アドミニストレータ試験」が別試験に吸収されるなど、大変革といえそうだ。
改革の柱は2つだ。現行試験は情報システムの開発側と利用側にカテゴリが分かれているが、
この区別を取り払い、開発側と利用側で試験を共通化する。IPAの情報処理技術者試験センター
長の澁谷隆氏は「ベンダ側と利用側が同じレベルになってきちんと会話できないと、有効なシステム
は作れない」と改革の狙いを説明する。もう1つはこれまでになかったレベル分けの導入だ。ITスキル
標準や組み込みスキル標準、情報システムユーザースキル標準との整合化を図り、これらのフレーム
ワークで導入されているレベル分けを情報処理技術者試験にも適用した。
現行試験と新試験
URLリンク(www.atmarkit.co.jp)
新試験では、新たにエントリ試験(ITパスポート試験、レベル1)を導入する。「職業人として誰もが
共有に備えておくべき基礎的な知識を測る試験」で、現行の初級システムアドミニストレータ試験を
部分的に吸収する。ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系の3分野から出題。エントリ試験では
PC上で試験問題に答える「コンピュータ・ベースド・テスティング」(CBT)を導入する。澁谷氏はエントリ
試験について「技術オンリーのマニアックな試験は避ける。技術の中身よりもその機能、利用法を
問う試験だ」と話し、50%程度の合格率を目指すとした。
また、現行の「基本情報技術者試験」「ソフトウェア開発技術者試験」に対応する新試験として新試験の
「基本情報技術者試験」(レベル2)と上位の「応用情報技術者試験」(レベル3)を実施する。基本情報
技術者試験の対象者は「高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能を持ち、実践的な活用能力を
身に付けた者」。従来の初級システムアドミニストレータ試験の内容も一部吸収する。応用情報技術者
試験の対象は「高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能を持ち、高度IT人材としての方向性を
確立した者」。
(続く)
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