07/09/06 21:00:43 WwUSElsz0
人の一生という観点で偽装請負をはじめとした労働環境の圧迫を考えると、
あらゆる意味において「未来の日本国の活力を削いで今の企業収益を上げる
システム」であることが分かる。
きつい労働と低賃金と不安定な身分保障の中で、労働者は自己研鑽(けん
さん)の機会を失う。それは、未来の日本の労働生産性を低下させるだろう。
低賃金と長時間労働で、結婚や育児もままならないとすれば、偽装請負は
日本の少子化を促進するということでもある。少子化は長期的な国力低下に
つながる大問題である。
低賃金が、子どもの教育費を圧迫するならば、次世代への教育が不十分に
なるということであり、長い目で見ると日本の人材の質を低下させることに
なる。
長時間労働を続ければ、年を取ってから慢性疾患を患う可能性が高くなる。
慢性疾患の高齢者が増えれば、それは健康保険財政を圧迫し、ひいては老人
介護に必要な社会的コストを押し上げる。
「雇用融解」では、海外からの技術研修に名を借りた、外国人労働者の搾
取が問題になっている。日本でひどい目にあった外国人労働者が母国に帰り、
日本の悪印象を振りまけば、長期的に日本の国際的な地位は低下するだろう。
どの問題も、「労働者の自己責任」で片づく問題ではない。
URLリンク(www.nikkeibp.co.jp)