07/09/05 06:57:36 0
未出荷、留萌・井原水産のカズノコ 基準超す殺菌剤使用
【留萌】道内のカズノコ製造最大手、井原水産（留萌、井原慶児社長）は四日、
だしに漬け込む「味付け数の子」の製造過程で八月に、殺菌用の亜塩素酸ナトリウムを
食品衛生法の基準値を超えて使用したことが、留萌保健所の立ち入り検査で分かったと発表した。
製品は出荷、販売されていないという。
記者会見した井原社長らによると、留萌市内の本社工場で八月十七日から、
「味付け数の子」の製造過程で、殺菌処理用に亜塩素酸の使用を始めた。
しかし同二十一日まで使用したカズノコを浸す浸漬（しんぜき）液から、
同法の基準濃度の液一キロあたり○・五グラム以下を超える、同○・六五グラムの亜塩素酸が検出された。
液は水八百リットルに亜塩素酸を一キログラムの割合で混ぜてつくるが、
担当者が「殺菌すれば濃度は薄くなる」と誤解し、亜塩素酸をさらに一キログラム追加したのが原因という。
同保健所は、匿名の投書に基づき二十一、二十二の両日、工場を立ち入り検査し、違反が分かった。
検査時には、亜塩素酸で処理したカズノコを同法の規定に反して
通常のカズノコ原料にも使おうとしていたことも分かり、同保健所は使用中止を指導した。
違反対象のカズノコ計約四十トン（九千八百万円相当）はすべて廃棄処分するという。
井原社長は「外部流出はしていない商品だが、あってはならないこと。大変申し訳ない」と話している。
北海道新聞 （09/04 23:55）
URLﾘﾝｸ(www.hokkaido-np.co.jp)