07/09/04 23:15:02 0
男性が1日にグラス1、2杯の赤ワインを摂取した場合、前立腺ガンの
発症率が低くなる可能性があるという研究結果が8月31日、米国で発表
された。
アラバマ大学バーミンハム校(University of Alabama at Birmingham、
UAB)の研究チームが、赤ワインに含まれるリスベラトロール(resveratrol)
と呼ばれる物質を雄のマウスに投与するという実験を行った結果、前立腺
ガンの大半の種類で発症率が87%減少することが判明した。
リスベラトロールを投与していて前立腺ガンを発症するマウスもいるが、
その場合も大きな腫瘍ができにくくなる。また、腫瘍の成長が停止する、
もしくは遅くなる可能性が、リスベラトロールを投与しなかったマウスに
比べて48%以上高いという。
赤ワインに心臓病予防の効果があることは知られているが、今回の
研究により、赤ワインからリスベラトロールを摂取すると強力な化学的
予防作用が得られることが新たに判明したと、研究チームを率いるUAB
薬理学・毒物学部のCoral Lamartiniere氏は説明する。
同氏自身が前立腺ガンの家系でガン発症の心配があるため、毎晩
グラス1杯の赤ワインを飲んでいると言う。
■問題点は1日の摂取量
唯一の問題点はリスベラトロールの摂取量だ。実験で雄のマウスに
与えたのと同量のリスベラトロールを人間が赤ワインから摂取するには、
1日にボトル1本の赤ワインを飲む必要がある。研究チームは現在、
人間が抗ガン作用を得るにはどれぐらいの量のリスベラトロールが
必要か、特定に努めている。
医療関係者らは、男性なら赤ワインを1日に平均2杯、女性の場合1杯
にとどめておくべきだとの見解を示している。また、ブドウやラズベリー、
ブルーベリー、ピーナッツを食べることでも、レスベラトロールを摂取
できるという。
ソース(AFP BB News) URLリンク(feeds.afpbb.com)