07/09/03 02:24:32 Zu4OU2ms0
>>215
>今回は妊婦があまりにDQNだったが、本質はそこではない
俺もそう思う。
>>228とか>>238が、DQNが問題だ、というのもまったくそのとおりなんだけど
ちょっと考えてほしい。
結局妊婦の自己申告どおりに搬送先は探したわけだけど、かかりつけ医がないとは言え、
「3ヶ月の妊婦の流産の兆候」は重症だと思うか?
実際のところ、この情報だけで探してたのなら、これは産科救急に対応できる普通の
施設ならどこでも診ることができるはずの症例なんですよ。
奈良大淀病院のように「満期、分娩進行真っ最中、重症子癇疑い」という「スタッフ施設の
揃った高次施設じゃなければ責任もって受けられない」という複雑な状況ならば
転送先探しが難航するのならまだわかるんです。
けど、3ヶ月妊婦という、万一赤ちゃん出てきても「諦める」一択の、言ってしまえば
「一次救急」相当の患者でさえ飛込みでは受け入れ先がなかった。
これが意味するのは、今、近畿エリアでは「よくある産科救急」にすら短時間で、
あるいは近い施設で対応する余力がない、ということなんです。
大淀のような、あるいは福島大野のような、ありていに言って「稀で致命的」なケースで
トラブルがあった、というのとは違って、これはものすごくありふれた状況なんですよ。
その恐ろしさを報道が伝えようとしないのが、信じられない。
また、妊婦のDQNさに気を取られると「かかりつけさえいれば」とか「DQNじゃなければ」
大丈夫、と思いがちになって、問題の深刻さを見誤る可能性があります。
ごくまじめに検診を受けていた人でも、同様の事態はありえます。(医者同士のネットワークで
探したってないものはない)