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★改造直後、相次ぐ不祥事 『検査』スルリ 政権打撃
内閣改造で信頼回復の緒に就いたばかりの安倍政権が、出ばなをくじかれた。
入閣候補者らの身辺を入念にチェックしたにもかかわらず、遠藤武彦農相がトップを務める
農業共済組合による掛け金不正受給など、問題が相次いで発覚。安倍晋三首相の
危機管理能力があらためて問われる事態となった。政権立て直しのために断行した
改造直後の閣僚の不祥事だけに、対応を誤れば、政権の致命傷になる可能性がある。
「困難な問題を抱える農政に取り組む決意に変わりはない」。
遠藤農相は一日、記者会見で不正の事実を認めて経緯を説明したものの、辞任しない意向も強調した。
首相は改造後、「政治とカネ」など新たな問題が発覚した場合は「十分な説明ができなければ、
去ってもらう覚悟」と断言。これを受けての会見だったが、説明が十分だったとは言い切れない。
特に、不正を三年以上前に知りながら、受給分を返還していない点などに会見で質問が相次いだが、
遠藤氏は苦しい言い訳に終始した。
農相ポストは、事務所費問題で松岡利勝氏が自殺し、後任の赤城徳彦氏も同じ問題で更迭された。
改造で「のろわれた省もようやく落ち着くはず」(自民党農林族議員)という願いもむなしく、
再び首相の任命責任が問われる事態を招いてしまった。
改造時期を遅らせてまで、入閣対象者のスキャンダルなどを調べる「身体検査」は綿密に行ったはずだった。
にもかかわらず、官邸が把握できなかった共済掛け金の不正受給。
与謝野馨官房長官は記者団に「(検査)対象は政治資金に焦点が絞られており、
議員がやっている社団、財団、組合などの役職にかかわることまで目が行き届かない」と指摘。
「政治とカネ」以外の国会議員の活動をチェックするには限界があることをにじませた。(続く)
東京新聞 URLリンク(www.tokyo-np.co.jp)
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