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★中日春秋 2007年9月2日
「二度あることは三度ある」と、ことわざにある。
悪いことが重なったときに、三度目がないよう注意を怠ってはいけないという意味である。
確かに同じような出来事が続くときは偶然でなく、根本的な原因があると思って対応した方がいいのだろう
▼安倍改造内閣では、政治とカネの問題がないことが、入閣の条件だった。
特に農相は二代続けて国民の信用を失い、一人は自殺し、もう一人は更迭されている。
当然のごとく、改造の焦点になった
▼指名されたのは農政通の遠藤武彦氏。
ところが就任時に「ここだけは来ない方がよかった…」と話している。今思えば正しい発言だった。
農相がトップの農業共済組合が、加入者を水増しする手口で国から百十五万円の補助金を不正に
受け取っていたことが判明した
▼農相は三年以上前に事実を知り、「大変大きな由々しき問題と感じた」と振り返っている。
その認識も正しいと思うが、トップを退くでもなく、不正受給分を返還するでもなく、月日が過ぎている
▼この鈍感さは一体何なのだろう。農相は農水副大臣も経験している。
本音では国からの補助金、要は税金を自分のカネのように思っているのでは、と勘ぐりたくもなる。
農相が代表を務める自民党支部が、補助金を交付された別の団体から献金を受けていたことも分かっている
▼安倍晋三首相は不正受給のことを農相から組閣前に聞いていない。
「大変大きな由々しき問題」を知ってどう判断するのか。
農相は辞任を否定しているが、またもや国民の信用を失ったとしか見えない。
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