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肥満や太り過ぎが社会問題となりつつある米国で、肥満の増加傾向が
止まらず、成人のほぼ3人に1人が肥満状態にあることが、予防医学
関連団体の調査で明らかになった。全50州と首都ワシントンのうち、
31州で肥満の割合が昨年から増加し、減少した州はゼロ。特に、
ミシシッピ州が全50州の中で初めて、成人の肥満の割合が30%を
突破した。肥満の増加は糖尿病や心疾患を引き起こすだけではなく、
医療費の増大を引き起こすため、社会全体で対策が必要だと提言して
いる。
病気予防の活動を続けるNPO団体「Trust for America's Health
(TFAH)」が、州ごとに肥満や太り過ぎの傾向を調査。身長(メートル)
を体重(キロ)の2乗で割った体格指数(BMI)が30以上を肥満、25以上
30未満を太りすぎと定め、割合などを調べた。
その結果、BMIが30以上の肥満の成人の割合が、ミシシッピ州で
30.6%に達した。続いてウェストバージニア(29.8%)、アラバマ
(29.4%)、ルイジアナ(28.2%)だった。
1991年の調査時には、肥満の割合が20%以上の州はゼロだったが、
2004年から06年のデータを基にした今回の調査結果では、20%未満
の州はわずか2州のみと、全米で肥満化が進んでいることが明らかに
なった。
(中略)
TFAHは、貧困層が多い州と肥満の多い州との関連性を指摘している。
米国で最も貧しい5州が、肥満度が高いトップ10に入っているからだ。
この点についてTFAHは、貧困層が多い地域は治安が悪く、外で安全
に子供が遊んだり、成人が運動できない環境になっていると説明。さらに、
貧しい人々は新鮮な野菜などを置いている店舗が利用できず、食事は
ファストフードに頼ることが多いとしている。
このほか、学校の昼食プログラムや車社会を念頭に置いた街作りも、
栄養の偏りや運動不足を招いているとして、肥満問題は社会全体で
取り組むべきだと述べている。
ソース(CNN) URLリンク(www.cnn.co.jp)