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陸上の世界選手権第６日は３０日、大阪・長居陸上競技場で行われ、注目の男子２００メートル
決勝はタイソン・ゲイ（米国）が１９秒７６の大会新で優勝し、史上３人目となる１００メートルとの
２冠を達成した。
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★ゲイ、２００も頂点 史上３人目の快挙達成
自ら「最も美しい種目」と表現する男子２００メートルでゲイが頂点に立った。「短距離王国」の新
エースは、この種目での米国勢の連勝を３に伸ばし、大会史上３人目となる１００メートルとの２冠
を達成した。
「教科書通り」と評される正確なカーブ技術で加速し、大きな腕の振りでトップスピードを維持。
１００メートルでも７０メートル前後で最高速度に達する後半型のゲイには、より適性がある種目
といえる。世界選手権への出場も、前回４位だった２００メートルの方が先だった。今大会は２６日
の１００メートル決勝で世界記録保持者のパウエル（ジャマイカ）を破り、初のタイトルを獲得した。
しかし緊張感の中で決勝まで４レースを走った肉体的なダメージは、本人の想像を超えていた。
２００メートルの１次予選は「のろのろしていた」ともどかしさをのぞかせ、「歯を食いしばってやって
いる」と表現した２次予選で左の太もも裏に違和感も出た。万全の体調ではないながら「タンクに
残っている力をすべて振り絞る」と悲壮な決意で挑んだこの夜の決勝だった。
競走馬の産地として知られるケンタッキー州出身。
「自分はレキシントンから来たカントリーボーイだよ」と目立つのを好まないが、１００メートル優勝後
に場内を１周した快感は「一生忘れないだろう」と気に入った様子だ。
早くも来年の北京五輪でのビクトリーランを思い描いているはずだ。
■タイソン・ゲイ（米国＝男子２００メートル）
世界記録保持者パウエルを破った１００メートルと合わせ２冠。同じく２冠だった今年６月の全米選手権
では２００メートルで世界歴代２位の１９秒６２をマーク。１８３センチ、７３キロ。２５歳。
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