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・「日本複合カフェ協会」は29日、「ネットカフェ難民」は差別語だとする声明を発表、今後は
使用を控えるよう訴えた。イメージが低下し「風評被害に近い」ダメージを受けているという。
「難民」の言葉をはり付けられ、現場では深刻な問題が起きていた。「日本複合カフェ協会」に
よると、各店で女性客の足が遠のいたとの報告が7月ごろから増えた。
また、オンラインゲームを楽しんでいた人が、対戦相手からカフェでの参戦を突き止められ
「やーい、難民が来た」と書き込まれて傷ついたケースも。保護者や教師が、子どもに出入りを
禁止する例も増えているという。
「『難民』はいくらなんでもひどすぎる」と、同協会は29日、メッセージを発表。「中には定職に
就くことが難しい方もいらっしゃるでしょう。しかし、私どもにとっては皆さん大事なお客様なの
です。私たちはそのようなお客様を決して『難民』とは考えておりませんし、絶対呼びません」とある。
また「あたかも浮浪者風情の人が夜な夜なネットカフェに集まっているかのような報道が、
多くのお客様の足を遠のけている」と指摘。7月17日に続いて、同様の趣旨をより強く訴えた。
日雇いの仕事などをしながらネットカフェを泊まり歩く人を指す「ネットカフェ難民」は「今年1月の
テレビ局の深夜報道」がきっかけで流布したとされる。国会でも取り上げられ、厚労省が実態
調査に着手。同協会も協力を打診されたが、言葉の定義や使用に疑問を投げかけてきたという。
28日に調査結果を発表した厚労省には「『初めに結論ありき』の調査手法」「『ネットカフェ
難民』の存在をことさら問題視して対策費を計上しようとする厚労省の姿勢に抗議する」と
した。
「年末の流行語大賞にでもなってしまったら…」と、同協会では最悪の事態を懸念。「就労支援を
していくなら、ネットカフェを隔離するのでなく、24時間使えるハローワークとしていかすような
発想をしてもらえないか」と語り「柳沢さんよりは舛添さんの方がそういうセンスはありそうだ」と、
新厚労相に期待していた。(一部略)
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