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・南砺市荒木のタクシー会社で、1匹のオスの野良猫がマスコットになっている。名前は
なぜか「ミー子」。一度は交通事故で大けがを負ったが、大家さんや運転手さんの看病を
受けて、すっかり元気を取り戻した。今日も、お気に入りのタクシーの下で、ごろんと
寝そべっている。
従業員17人の「福光タクシー」営業所に子猫がやって来たのは2月。今にも死にそうに
やせこけていた。初めは、誰が近づいても部屋の隅に逃げ込むほど警戒心が強かった。
それが、運転手さんたちが弁当のおかずをあげるうちになつき、「ミー子」や「ミミ」と
呼ばれるようになった。
午前6時ごろ、営業所に「出勤」。えさをもらうと、午前中は涼しいタクシーの下で寝そべって
過ごす。ツメを研ぐのはホイールだ。
猫がいることに気がついたお客さんが、キャットフードを買ってくることもある。営業所が
入っているビルの大家、野村弘子さん(70)夫婦も自宅の猫用のエサなどを与えて、
可愛がっている。
そんなミー子が6月末に突然、姿を見せなくなった。3日ほどして、車庫にあるロッカーの
上にいるミー子が見つかった。交通事故に遭い、あごが割れ、片目がつぶれたように
なっていた。
野村さんが慌てて砺波市の動物病院に連れて行った。手術を受けてあごを針金で固定され、
エサが食べにくいミー子のために、営業所の人や野村さんがスポイトで栄養剤をあげたり、
すりえさを作ったりして世話をした。
毎日の通院が、1日置きから1週間に2回となり、7月末には針金もとれた。一度はやせ
細った体も、丸々とした元の体形に戻った。運転手歴約40年の久保忠男さん(62)は
「ミー子がいないと、あいそがなくなってきた」と笑う。
今でも、社外の人が近づくと警戒するミー子だが、営業所の人からは少しも逃げようとしない。
室内のソファに寝そべるほど「大胆不敵」になった。営業所の人たちは口をそろえて、こう言う。
「ミー子は、もう会社の一員」
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