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一方、磯谷さんが普段は見せない負けず嫌いな一面をのぞかせたのは、
名古屋市中区新栄のカフェだった。このカフェは毎週1回、客や
経営者が対局する「囲碁会」を開いており、磯谷さんは囲碁会に欠か
さず参加していた。経営者の男性(49)によると、磯谷さんが囲碁
を始めたのは25~26歳のころといい、友人から「おしゃれなカフ
ェで囲碁が打てる」と誘われ、今年4月から、このカフェに通い始めた。
磯谷さんは手作りのケーキを持参したり、好物のワインを飲んでおし
ゃべりも楽しんでいたという。囲碁には熱心で、自宅でもインターネ
ットを使った囲碁で腕を磨き、「今年中に初段を取りたい」と意欲的
に取り組んでいた。プロと対戦する時でも「絶対に負けたくない」と
勝ち気な側面を見せ、一局に6時間かけることもあったという。
交際していた男性とも、このカフェで知り合った。事件の10日ほ
ど前、磯谷さんは名古屋市中区の名古屋城の夏祭りへ2人で行き、夜
空のペルセウス座流星群を眺めた。その時、浴衣姿で幸せいっぱいに
ほほ笑む磯谷さんに男性がシャッターを切った写真は、磯谷さんが撮
った生前の最後の写真とみられる。
事件を知らない男性は25日、食事の待ち合わせ場所で、磯谷さんが
現れるのを待ち続けた。携帯電話に連絡したが、応答するはずもなく
、23日の電話が最後の会話となった。取材に応じた男性は「『食事
が楽しみ』とうれしそうに話していたのに」と大粒の涙を流し、深く
うなだれた後は言葉を継ぐことが出来なかった