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農林水産省は、2008年度から、稲わらや麦わらなど農業生産の副産物からバイオ燃料を生産する
実証実験に着手する。
来年度予算の概算要求に41億円を盛り込んだ。農業副産物の草類を原料にしたバイオ燃料の製造は
研究段階にあり、実証実験は世界初という。
食料の生産に影響を与えない形で国産のバイオ燃料を確保するのが狙いだ。稲わらは、コメ生産の副産物
として年間約900万トン発生している。飼料に使われているのは約300万トンに過ぎず、残りは土に
戻されている。
実証実験は、5年間をかけて、稲わらなどの原料を収集、運搬からバイオ燃料の製造まで、一連の技術の
確立を目指す。農水省は、実施主体を公募し、原料の収集や燃料製造施設の建設などに補助金を支給する方針だ。
政府は、国内で消費するガソリンの約1割に相当する年間600万キロ・リットルのバイオ燃料を2030年
ごろに生産する目標を掲げているが、耕地面積が狭い日本では、トウモロコシやサトウキビなどの農産物だけ
では実現できない。このため副産物を使ったバイオ燃料の大量生産が課題となっており、稲わらだけで
200万キロ・リットルの生産を目指す。
(2007年8月28日10時53分 読売新聞)
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