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◆「『ハゲタカ=悪者』敵視は 戦中の鬼畜米英と同じ過ち」 by 真山仁(経済小説家、ハゲタカ原作者)
[週刊現代 2007年9月1日号]
■おそらく、今回の判決を見た世界の投資家は「日本の法廷や市場は信用できない」と感じたはずだ。
『「フェアなM&Aでも、国民感情を逆撫ですると、全て妨害されるかもしれない」と不安になっているだろう。』
既に日本の株式市場の30%以上は外国人投資家が占め、優良企業の株は半分以上が外資の持ち物になっている。彼らが今回の問題を見て、日本市場に愛想を尽かしたら、再び株価が暴落しかねない。
■日本はこれまで「なあなあ」の村社会でビジネスをやってきた。しかしこれからは通用しない。「買収ファンドを全てハゲタカとして撃ち落とせば良い」と考えているとしたら大間違いだ。
そもそも、敵対的買収を仕掛けられるのは経営にスキがあるからだ。
『しかし、経営を建て直すことなく、外資ファンドに対して一方的に「株を買うな」と扉を閉ざすのは、時代錯誤も甚だしい。』
『「結果的に自分で自分の首を絞めるだけだ」ということを経営者も司法も、そして一般投資家も冷静に考えるべきではないか。』