07/08/27 13:52:00 M8hvAAQE0
>>839のつづき
今日 ゆうちゃんが 僕の部屋へ 泣き乍ら走り込んで来た
しゃくりあげ乍ら 彼は 一通の手紙を 抱きしめていた
それは事件から数えてようやく七年目に
初めて あの奥さんから 初めて 彼宛に届いた 便り
「ありがとう あなたの優しい気持ちは とても よくわかりました
だから どうぞ送金は やめて下さい
あなたの文字を見る度に 主人を思い出して 辛いのです
あなたの気持ちは わかるけど
それよりどうかもう あなたご自身の人生を もとに戻してあげて欲しい」
手紙の中身は どうでもよかった
それよりも 償いきれるはずもない あの人から返事が来たのが
ありがたくて ありがたくて ありがたくて ありがたくて ありがたくて
神様って思わず 僕は 叫んでいた 彼は許されたと 思っていいのですか
来月も郵便局へ 通うはずの やさしい人を許してくれて ありがとう
人間って哀しいね だって みんな やさしい それが傷つけあって
かばいあって 何だか もらい泣きの 涙が とまらなくて
とまらなくて とまらなくて とまらなくて