07/08/25 19:57:10 TzBIbN5d0
独ヴィースバーデン・クリアー紙
2007年8月25日
タイトル:東アジアにおける希望と不安
メルケル首相がこれまでで最長となる中国と日本訪問に出発
これまでで最も長い中国と日本への外国旅行で、雰囲気の変化との戦いがメルケル首相を
待ち受けている。ホスト国である北京と東京ではまったく異なる狙いを念頭に置いているから
である。安倍首相は選挙の敗北の後、内政で窮地に立たされている一方で、中国指導部は
ドイツおよびヨーロッパに対する関係が、突然熱を冷ましたことへの懸念をひた隠しにしてみせる。
二酸化炭素排出量を2050年までに半減するという意欲的な長期目標を示した安倍首相が、
気候のことより目下有権者の好意を得ることを欲しているとしても、彼はメルケル首相と共に
第一線に立っている。しかし、北京では、メルケル首相は中国はおそらく今日世界最大の
二酸化炭素排出国となっている中国を義務に引き入れることについて、拒絶の憂き目に会うと
予想されている。
中国は、先ず最富国をやり玉に上げて、十億に上る国民が一人当たり僅かしか排出していない
ため、産業国に比べ自国は遥かに下位に位置していると主張する。気候政策のみならず、
貿易摩擦についても、中国は不当に扱われていると感じている。第三位の輸出大国による
輸出品の洪水に対する保護主義の増大と、健康に害を与えるオモチャや他の「メイド・イン・
チャイナ」製品に対する加熱(報道)も激しい苛立ちを惹き起こしている。最近は、EUも明確な
ことばで手厳しい批判を展開している。中国熱は冷却した。が、中国人は、簡単に非友好的だと
感じるのである。人民共和国の指導部は、現在外国との関係が悪化する危険にあることを意識し
ている。
続く