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・「創価学会に入信しなければ昇給で差別」「サービス残業で聖教新聞をつかって『座談会』」。
そんな経営をすすめた会社が、6月に不渡りを出し倒産しました。社員約40人を何の前触れもなく
解雇したこの会社は、現在、労働組合が求めている六月分の給与支払いなどを拒否し続けています。
問題の会社は「太洋開発」(東京都中央区、足立一英社長)。オフィスや店舗の内装工事、施工管理
などを行っていました。突然解雇された元社員らは労働組合を結成。6月分の給与、不払い残業代
などの支払いを求めています。
ところがこれまで5回の団体交渉で、社長らは「支払う気はない」などと不誠実な態度を繰り返して
います。それどころか倒産に至った主な原因に「社員の勤怠が悪く―ことごとく工期遅れとなり―
資金繰りを悪化させた」などをあげ、社員に責任を転嫁しています。
(中略)
元社員らによると、毎朝行われる従業員の朝礼は、聖教新聞の読みあわせからはじまります。
月に1回の割合で、全員参加による「座談会」が開かれます。社長の音頭で、その日社にいる
人間は「全員集合」がかけられ、「人間主義」などのテーマで、議論させられるといいます。
4月末には公明党の参院候補だった山口那津男議員(東京選挙区選出)が座談会に訪れ、支持を
訴えたといいます。これらがすべて残業代が支払われない「サービス残業」だったと組合は訴えて
います。
新入社員研修は4回。しかしそこで行われるのは技術や経理の研修などではありません。
社長自らが聖教新聞の切り抜きなどをテキストに「人間主義経済革命五大要素」「妙法の山分け」
などという世界観を中心に講義。「資本主義に変わる新しい秩序」のために、「公明党支持の組織の
構築」「創価学会支援組織の構築」が必要などとしています。
入社2年目の柴崎弘さん=仮名=はいいます。「社長は、学会への入会や公明党の支持をしない
者は仲間ではないと、半ば強制的です。ふつうは断れません」 (>>2-10に続く)
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