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・建物と建物の間を埋め尽くすようにド派手な串かつ店の看板が連なる。通天閣のおひざ元に
広がる繁華街・新世界。立ち飲み店や大衆演芸場が並ぶレトロな雰囲気が人気を集め、
休日ともなれば、狭い路地は家族連れや若いカップルですし詰めになる。
かつての「労働者の町」というイメージは大きく変わった。
「情報誌でも、以前は天王寺と抱き合わせで2ページといった扱いだったが、新世界の
串かつだけで4ページの特集が組まれたりするようになった」と話すのは、通天閣を運営
する通天閣観光の副社長、高井隆光さん(32)。
東京から訪れたという女子大学生(20)は、カメラを片手に「ごちゃごちゃした町並みがとても
新鮮。町全体がテーマパークみたい」と声を弾ませた。
新世界が注目を集めるきっかけになったのが、元プロボクサーでタレントの赤井英和さんが
“火付け役”となった串かつブームだ。
店主の病気で閉店の危機にさらされていた老舗の串かつ店「だるま」を存続させるため、
赤井さんが平成13年、地元の知人らに店の経営を引き継ぐよう依頼。あわせてテレビの
情報番組などでさかんにPRを行い、「新世界の串かつ」の知名度は一躍全国区となった。
会長の上山勝也さん(46)は「串かつといえば、かつては肉体労働者やサラリーマンが
酒のあてと相場が決まっていた。でも、客層ががらりと変わったね。うちの場合も
客の7割くらいは女性です」
約40店舗からなる商店街「ジャンジャン横丁」の2代目店主たちは「新世代」というグループを
結成し、さまざまな取り組みを始めた。
その一つが、昨年7月設置した縦横約90センチのハート形のオブジェだ。
発光ダイオードで彩られたハートの中に恋人同士で南京錠をぶら下げることで、愛の証に
なるのだとか。名づけて「新・世界の中心で愛を叫ぶ!」。約400あった錠をかけるスペースは
1年でいっぱいになり、先月、2つ目のオブジェが設置された。
現在は、周辺にサクラの種をまき「サクラロード」を作ろうという計画を進めているグループの
メンバーたち。地元を愛する人たちの心意気が新世界ブームを支える。(一部略)
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)