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那覇空港で炎上事故を起こした中華航空機を製造した米ボーイング社が、同型機の「737型」の
主翼とエンジンの接合部(パイロン)に、燃料漏れで火災が起きる危険性があるとして、06年と
05年の2度、各国の航空会社に点検や改善を指示していたことが分かった。
今回の事故機もパイロンからの燃料漏れが火災につながったと見られるため、国土交通省航空・
鉄道事故調査委員会は、事故機で通達通りの処置がされていたかを調べる方針だ。
この通達は耐空性改善命令(AD)と呼ばれ、米連邦航空局(FAA)を通じて、同型機を保有する
各国の運航会社に出されていた。737型はこれまでに約5000機が製造されており、事故機は
コンピューター化が進んだハイテク機種。通達はいずれもこのハイテク機種が対象だった。
パイロンは、主翼にエンジンをつり下げて固定する支柱状の部品。エンジンに通じる燃料配管が
内部にあり、ここから燃料などが漏れた場合、外部に排出するための小さい穴が後部に3カ所ある。
06年3月のADは、この穴が詰まっていないかなどを目視点検するよう求めた。詰まっていると
燃料が内部に大量にたまり、エンジン後部から排出される熱で引火・爆発する恐れがあることが
理由だった。
05年4月のADは、パイロン内部の隔壁にすき間がないかどうかを点検するよう求めた。
ADはいずれも、一定期間内に点検し、問題があれば修理などをするよう指示している。
今回の事故で事故調査委は、パイロン内の配管の接合部に不具合が生じるなどしたため、
漏れた燃料がパイロンからあふれ出し、エンジン後部の高温の排気口や排ガスで発火した疑いが
強いとみている。このため、中華航空が2件のADにどのように対応したかを詳しく調べる。
※B737―800型機のエンジンとパイロンの位置
URLリンク(www.asahi.com)
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