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御殿場事件 元少年4人二審も実刑 東京高裁
2007/08/22
御殿場市で2001年9月、少年10人が当時15歳の少女に暴行しようとしたとされる事件で、
強姦(ごうかん)未遂罪に問われた当時16―17歳の元少年4人の控訴審判決公判が22日、
東京高裁で開かれた。中川武隆裁判長は4人いずれも懲役2年の実刑とした一審の静岡地裁沼津支部判決を破棄し、
懲役1年6月の実刑判決を言い渡した。無罪を訴え控訴していた4人は上告する方針。 中川裁判長は判決理由で
「被告や共犯者の自白供述は、一部で取調官の情報の反映がみられるものの互いに補強し合い、
犯行に至る経緯や状況など根幹部分は一貫している」と自白供述の信用性を認め、「原審の事実認定に誤りはない」とした。
被害少女が一審公判中に当初「9月16日」としていた犯行日を「9月9日」と変更したことについては、
「日付以外の内容は初めに母親や警察に申告した時から一貫していて具体的。
16日に男性とデートしていたことを母親に隠すため、1週間前の被害を話したという経緯も理解できる」とした。
「9月9日は相当量の雨が降っていて野外での犯行は不自然」という弁護側の主張や被告らのアリバイについては、
「気象観測には誤差もあり得る。アリバイの主張はいずれも信用できない」と退けた。一方
、「被害者の当初の被害申告に問題があった点をより考慮する」と、量刑を軽減した理由を述べた。
閉廷後、被告らの弁護人は「弁護側の主張に何も答えていない
。荒っぽい、原審よりひどい判決」と話した。
この事件では、逮捕された10人のうち5人が起訴され、
残る1人は今年5月に一審で執行猶予付き有罪判決を受けて控訴中。
ほかの5人は少年審判で保護処分を受けたが、うち1人は少年院を退院後、
保護処分の取り消しを求め、今年1月に静岡家裁沼津支部が審判のやり直しを決めた。
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