07/08/22 22:49:22 0
・居心地の良い場所を囲い守っていた堅固な堤防にアリの一穴がうがたれた
―愛煙家にとって、今日は、そういう恨みの記念日だ。
31年前、長距離列車は原則たばこ自由にしていた当時の国鉄が、新幹線に初めて
禁煙車両を設けた。
▼東京―新大阪間の「こだま」に限り自由席車1両だけなのに、本紙の記事には
「禁煙が守られるか乗客の反応が気になるところ。国鉄では『乗客のモラルに期待
したい』と言っている」とある。
このころ、たばこを吸う人の率は男では最近の数字より30ポイント余り多い75%強だった
から、喫煙派は肩身が広かった。
▼今年は、列車からたばこを閉め出す“歴史”の中で、特記すべきことが起きた。
3月にJR東日本が新幹線と特急をすべて「たばこお断り」にしJR西日本や東武、
小田急も全面禁煙の範囲を広げた。7月に登場した東海道・山陽新幹線の最新型
N700系車両は全席禁煙で、喫煙場所をデッキ6カ所だけにした。
▼31年前に開いたアリの一穴を通る嫌煙という奔流は堤防を崩し去り今や愛煙派は
わずかに残った喫煙車の孤塁を守る状態だ。
ちなみにJR東海によれば、1 日8本走っているN700系列車の分煙方式に利用客から
これといった不満の声は聞かれず「こういうご時世ですからご理解を頂いていると
思います」。
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