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ちょうど去年の夏、8月、石川県の能登で現在公開中の映画「腑抜けども、
悲しみの愛を見せろ」の撮影をしている最中、同じ歳の私の友達が急に
亡くなったという知らせを受けました。
私はビックリして、心臓と脳みそがミキサーにかけられたように、私の
頭の中はずっとずっとグルグルと渦を巻いているような感覚でした。
「人は必ずいつか死んでしまう。若いから、20代だからといって死は
無関係じゃない。死はいつも隣り合わせに存在するんだ」。その時私は
思いました。
「人の命には限りがある。だから思いっきりやりたいことをやって
死にたい」
私にとって生きているうちに必ずやりたいこと、それは真剣に仕事と
向き合うこと、つまり、一つ一つの仕事に対して丁寧に真面目に取り組む
ことです。あらゆる分野で自分を表現できる、今の仕事が本当に好き
だから。思いっきり自分を表現したいから。
(中略)
昨日、若い17歳の女優さんに「運命の人って本当にいるんですか?」
って聞かれて、びっくりして「ワカンナイ。いるっちゃいるんじゃないの?」と、
訳のわからない適当な回答をしてしまいました。
だけどその時、私も「運命の人」ってなんだ?って思いました。
確かに親も兄弟も友達も、そして仕事も運命、しかしそれを意識せずに
生活をしている人がほとんどだと思います。それも普通だと思うし、
あたりまえだとも思います。
だけど私は、どんな些細なことでも真面目に向き合って生きていきたい。
そうすれば、普段見えないものが見えてくるかもしれない。
「大人ぶって忘れてしまったり、見えなくなったりしませんように」
明日にでも「運命の人」に出逢えるよう、人生という長い旅に出ます。
運命のアナタに逢える日を期待して……2007年、夏。
ソース(イザ!・産経新聞) URLリンク(www.iza.ne.jp)
写真 URLリンク(www.iza.ne.jp)