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「お国のために」飼い猫クロ供出 きょう終戦記念日 富山の笹波さん 体験を本に
いまも耳に最期の声 「戦争は人も動物も不幸に」
1945(昭和20)年1月。北海道小樽市に住んでいた笹波さんの自宅に回覧板が来た。
「兵隊さんに毛皮を送るので家の犬猫は全部出すこと。出さない家は非国民として
厳罰に処し隣組から除外し罰する」という内容だった。
当時、クロというメス猫を飼っていた。その2年ほど前に隣家から譲ってもらって以来、
かわいがってきた。寒い夜は一緒に布団にくるまった。「家族の一員」だった。
供出に反対し泣き続けた。母から「たくさんの兵隊さんが死んでいるのです。
クロもお国のために役に立つのです」と諭された。
供出当日、クロを入れた麻袋を背負い、指定された神社そばの空き地に向かった。
神社に近づくにつれ、猫や犬の悲鳴が聞こえてきた。袋のなかのクロが急に暴れ始めた。
空き地には多くの犬や猫の死骸(し・がい)が転がっていた。積雪で白いはずの空き地は、
血で真っ赤だった。とっさに逃げようとすると、丸太を持った男が怒鳴った。
「非国民になるぞ」。背中の袋をつかまれ、観念した。
(以下>>2以降に続く)
朝日新聞 asahi.com(2007年08月15日)
URLリンク(mytown.asahi.com)
※前スレ※(★1の立った日時:2007/08/15(水) 17:39:15)
【終戦】「ごめんね、クロ」「ギャー」…”お国のために”飼い猫のクロ供出 富山の笹波さん、体験を本に
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