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犬鑑札:デザイン変更 ファッション性高め装着率アップへ
飼い犬に義務づけられているがあまり付けられない「鑑札」のデザインを、東京・世田谷保健所は
09年度から変えることを決めた。著名な商品デザイナーに委託してファッション性を高め、装着率を
上げて、殺処分される迷い犬を減らす狙い。鑑札は今春からデザインが自由化されたが、変更方針を
明らかにしたのは初。同様の悩みを抱える他の自治体にも影響を与えそうだ。
デザインを担当するのは、携帯電話や電気製品など多くの商品デザインを手がけ、毎日デザイン賞も
受賞した深澤直人さん(51)。現在の鑑札は縦35ミリ・横25ミリの楕円(だえん)形の
ステンレス製で、デザインは50年以上、ほぼ変わっていない。
迷子になったり放置された犬が保健所に保護された場合、鑑札を付けていれば飼い主が分かるが、
付けておらず飼い主が見つからないと、1週間程度で殺処分されることが多い。非政府組織(NGO)
「地球生物会議」によると、05年度の殺処分は全国で13万頭を超えるという。
処分される犬の問題に取り組む世田谷文化生活情報センター・生活工房の
「ただのいぬ。プロジェクト」が飼い主にアンケートしたところ、付けない主な理由は
▽小型犬には大きい▽おしゃれじゃない▽取り付けが難しい--などだった。
このため同プロジェクトは、厚生労働省が3月に鑑札のデザインを自由化したことを受け、
同保健所に見直しを提案、採用された。
同プロジェクトのメンバーで、保健所に保護された犬の写真集も出版したカメラマン、
服部貴康さん(37)は「すべての犬が登録され、鑑札をつければ処分数は半減するはず。
車のナンバープレートのように鑑札が当たり前の社会になってほしい」と話す。
毎日新聞【佐々本浩材】 2007年8月14日 15時00分
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