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東京地検刑事部に所属していた検事(40)が今年3月ごろ、刑事告訴した本人の了解を得ずに
告訴取り下げの書類を捏造(ねつぞう)していた疑いが浮上し、東京地検が有印私文書偽造・同行使などの
疑いで捜査に乗り出したことが、関係者の話で分かった。
同地検では、この検事から事情を聞くなどして、詳しい経緯を調べる方針だ。
検事による捜査関係書類の捏造疑惑が明るみに出るのは、極めて異例。今月10日には、最高検が
婦女暴行などを巡る富山県氷見市の冤罪(えんざい)事件と鹿児島県議選の買収無罪事件を検証し、
再発防止策を各地検に指示したばかりだった。
関係者によると、取り下げられていたのは、警視庁が告訴を受け、東京地検に送られていた事件。
告訴人から最近になって捜査の進展状況などの問い合わせがあり、同地検で確認したところ、
告訴取り下げの手続きが取られていた。告訴人は「告訴は取り下げていない」と主張しているという。
告訴取り下げの手続きを取った検事は、任官14年目の中堅で、3月まで東京地検刑事部に所属していたが、
4月に札幌地検に異動。東京地検では、検事が異動前に事件を処理したことにしようと、告訴人の了解を
得ないまま告訴取り下げ書を捏造した可能性があるとみている。
告訴は、犯罪被害者やその親族らが捜査機関に犯罪事実を申告し、犯人の処罰を求める手続き。
本人の意思で取り下げることができるが、いったん取り下げると、再び告訴することはできなくなる。
事件処理を巡る不祥事では、2001年、徳島区検副検事の傷害事件の被害者調書捏造が発覚したほか、
04年には、名古屋地検の新任検事が児童虐待事件で被告の調書を本人に確認させず、勝手に差し替えて
公判に出すなどした例がある。
岩村修二・東京地検次席検事の話「捜査中のため、コメントは控えたい」
(2007年8月14日3時2分 読売新聞)
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