07/08/13 11:24:26 zC4n3fzR0
だめよ。こたえちゃだめ。モンゴル人の横綱みたいなことになっちゃう。きっとこれは夢。立って寝ちゃうなんて、あたしってば
なんて器用なんだろう。起きろ、あたし、起きて、あたし。
「…何を高見盛関みたいなことをしてるんだ!よせったら!かわいい顔がだいなしじゃないか!」
「…え。」
「ああ、やっと反応してくれた。ひょっとしたらぼくがわからないかと思ったよ。そうじゃないんだね、ああよかった々々」
「かわいい顔ってあたしのこと?」
「そうだよ?他に誰がいるんだい?」
「! や、やっぱり、あたし、かわいいかな!?」
「え、ん、あ、そ、そりゃあまあ、なんたってイヴから始まる先祖代々の…
「きゃー!!やっぱりあたし、かわいかったんだあ~~~~~~~!!!!あのおおうそつきやろおお~~~~~!!!」
ピュー
「わー!!いくら時が止まってるからって、線路に飛び出しちゃダメだぃ!!!!!」
そんな声を後ろに振り切って、あたしは赤羽への数キロの道のりを線路逆疾走する。あたしは一陣の風になる。