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岩手県一関市で4日、生後8カ月の男児が救急病院や総合病院など4カ所の病院で次々と
診療を断られ、適切な処置を受けられないまま自宅で亡くなっていたことが分かった。県警は
司法解剖して詳しい死因を調べている。
両親や病院などによると、男児は1日夜から発熱や嘔吐(おうと)、下痢の症状に襲われた。
2、3両日は、それぞれ市内の開業医で受診、解熱剤などを処方されたが、3日夜になっても
症状は変わらなかった。
両親は救急指定の一関病院に連絡。「眼科医しかいない」と言われ、市内の県立磐井病院に
電話したが、応答はなかった。市内の別の総合病院に連絡したが「整形外科医しかいない」と
断られた。
約30キロ離れた水沢市の総合病院にも連絡したが「近くの病院に行った方がいい」と断られ、
午後9時すぎ、眼科の当直医しかいない一関病院に駆けつけた。男児の体温は40.8度で、
激しい下痢を繰り返していたという。
眼科医に、2日前からの症状を訴えると、眼科医は非番の小児科医にポケベルで連絡しようと
したが、応答がなく、座薬と水分補給のブドウ糖注射を施しただけで帰宅させた。
4日午前7時20分ごろ、男児がぐったりしているのを両親が見つけ119番通報。一関病院に
運ばれたが、すでに心停止状態で、心マッサージなどをしたが、助からなかった。
一関病院の加藤栄一院長は「解剖中なので断定できないが、死因は吐いたものをのどに詰
まらせたか、病状の急変状態から脳炎の可能性も考えられる。診察した医師は小児科専門医
でないので、病状の急変が予測できなかった。小児科医に連絡が取れなかったことが悔やま
れる」と話している。
両親は「どこが救急病院なのか。満足な処置も受けられずに死んでしまった。納得できない」と
憤っている。