07/08/12 10:05:42 Zlg5w3bS0
「……待って、待ってくれ!」
中年客は呻いた。
「許してくれよ、挿れたかっただけなんだから」
「お前みたいな奴がいるからいけないんだ!」
ケンは殴るのをやめなかった。
「ヒッ! 助け……、助けてぇ!」
「世の中!」
怒りに満ちたケンの一撃が、その男の顔を砕く。
「狂ってんだよ! 狂ってんだよ!」
叫びながら、ケンはコブシをふるう。ケンの目は狂気を帯びており、両手を血に染めながらひたすらに殴り続けた。
「店長、それ以上やったら死んじゃう……」
絞り出すように、ミクが声を上げた。
その中年客はすでに動かなくなっていたが、ケンはなおも殴り続けている。
「お願い、もうやめてぇ!」
ミクが悲鳴を上げた。
「店長、やめてください!」
呆然と成り行きを見守っていた従業員たちも、その声でようやく我にかえり、ケンを後ろから抑えにかかる。