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岐阜市加納新本町の野田聖子衆院議員（岐阜１区）事務所が十日未明
に放火されてパソコンなどが盗まれた事件で、犯人は自分の侵入する姿
が録画された防犯ビデオデッキを盗んでいたことが、岐阜県警捜査一課
と岐阜南署の調べで分かった。短時間での計画的な犯行であるため、
県警は内部事情を知る者が関与している可能性もあるとみて調べている。
調べなどでは、事務所の防犯カメラは、北側の正面出入り口と南側の
裏口の両方を映せるように設置してある。裏口近くの窓ガラスは割られて
おり、犯人の侵入口とみられるが、防犯カメラはその犯人の姿をとらえて
いた可能性が高いという。
事務所内には防犯カメラの映像を録画するビデオデッキの他にＤＶＤ
デッキもあったが、犯人が盗んだのは防犯カメラのデッキの方だった。
また、事務所内には数台のパソコンがあったが、犯人はそのうち野田氏
本人と地元秘書、共用の三台を盗み、火をつけた。
窓ガラスが割られて事務所の警備装置が作動したのが十日午前三時
八分で、約五分後には火災センサーも作動しており、そのときには犯人
は逃走を始めた可能性が高い。犯行に要した時間は五分程度のため、
県警は犯人が内部事情を知る複数犯の可能性があるとみている。
犯人が事務所裏側の窓ガラスから侵入する際、二センチほどの楕円形
の穴を開け、ドライバーのような道具でアルミサッシのかぎを開ける「突き
破り」という手口だったことも分かった。
盗まれた三台のパソコンのうち地元秘書のパソコンには、一部の後援会
名簿が入っていた可能性があるという。
一方、事務所には数十万円などの入った金庫もあったが、開けようと
した形跡はなく、金銭狙いではないとみられる。
事務所は九日朝から人がおり、同日午後七時半に事務所の男性が
戸締まりをして帰宅した後は無人だった。焼けたのは事務机の上など
約十五平方メートルで、事務所の日程や経理関係の書類なども燃やされた。
ソース（中日新聞） URLﾘﾝｸ(www.chunichi.co.jp)
別ソース（毎日新聞） URLﾘﾝｸ(www.mainichi-msn.co.jp)