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★物理学者が語る「タイムトラベルの理論的可能性」
世界の著名な物理学者たちが突然、「タイムトラベルは理論的に可能かもしれない」と主張し始めた。
少なくとも、ある種類の素粒子については。
アラバマ大学のHeinrich Pas助教授は、ニュートリノ―「春の空から降りそそぐ雨粒のように、
地球を通り抜けてしまう捉えどころのない素粒子」―は、われわれが住む3次元の世界の
外にも存在しており、したがって時間を旅する力を持っているかもしれないと考えている。
米フェルミ研究所での実験結果は、このことを部分的に確認しているようでもある。
一方、American Technion Societyのプレスリリースは、イスラエルにあるテクニオン(イスラエル工科大学)の
物理学者Amos Ori教授が「タイムマシンの理論モデルを作り上げた」と伝えている。
そのプレスリリースによれば、Ori教授の論文は『Physical Review』7月号に掲載された。
内容は、タイムマシン―科学的用語でいえば「閉鎖された時間様のカーブ(closed time-like curves)」
―の形成につながる可能性のある、仮説的な条件を表現する数学的な式のセットだという。
つまり、「その内部において時間が自動的に戻る(curve back)ような、ドーナツ型の真空としての時間ループ」が
存在すれば、「そのループに沿って旅すれば一周ごとに時間を遡ることができる可能性がある」というのだ。
ふむ、なるほど。しかし、過去に戻ってオサマ・ビン・ラディンの母親を殺す計画を立てようとする
軍人たちは、その前に、Pas助教授が『時間を遡る旅:異次元に存在するニュートリノ』
(PDFファイル URLリンク(bama.ua.edu))という講演の中で言った言葉を、
心に刻んでおいた方がいいだろう。
WIRED NEWS URLリンク(wiredvision.jp)