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(>>1の続き)
さらに、当時、日本で邦訳版の出版を予定していた講談社が、出版中止を発表したのが2月。
講談社関係者がその時の事情を説明する。「著者には、我々が政府の圧力に屈した、と攻撃
されましたが、間違いが多すぎたのです。部分的に削除や確認などの修正を試みたのですが、
著者に裏を取ったかどうかを尋ねると、“大丈夫だから”と疑問に答えないで突っぱねる。そう
いう中で、この本を出していいものかどうか、迷いが生じ、著者との信頼関係も損なわれたので
見合わせることになったようです」。
要するに、明らかな事実誤認を容認して出版するのは困難と結論付けた業界最大手の判断に
他の出版社も追随した形で、この本の邦訳版刊行は、この数ヶ月立ち消えになっていたので
ある。ところが、火中の栗を拾うように登場したのが、「第三書館」である。
北川明代表(64)が、社民党・辻元清美代議士と極めて親しい「パートナー」とも言うべき関係
にあったことは有名な話である。
5年前、辻元代議士の秘書給与詐取疑惑を報じ、逮捕のきっかけを作った本誌は、北川代表と
辻元氏の2人に6800万円も貸したある資産家の証言を掲載している。この資産家によれば、
周囲から、辻元氏と北川代表は特別な関係として見られていたそうだが、北川代表は、辻元氏
に「ピースボート」の原案から、テレビ出演のパネル、果ては政策に到るまで細かいアドバイス
を与え、辻元氏はまるで北川代表の操り人形のようだったという。
しかもこの2人が切っても切れぬ関係にある証拠は証言だけではないのである。例えば、辻元
氏は国会議員となる前、一時、第三書館の役員を務めていたことがあった。また、秘書給与
詐取の容疑で窮地に陥った辻元氏は、都合のよい言い訳を並べた『なんでやねん』という
エッセイを、第三書館から出版している。ところが、この本があまりに自己中心的だと社民党
内部からも批判され始めると、辻元氏は、「本は北川氏が勝手に書いたもの」と主張し、周囲を
呆れさせたこともある。つまり、北川代表は辻元氏の知恵袋や後見人だったわけだ。しかし、
彼は彼女と知り合う遥か以前から、筋金入りの活動家だった。(さらに続く)