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津市内の公立小学校で、四年生を担任する五十代の男性教諭が、おかずが選択できる特別給食の
注文数を間違え、選んだおかずが食べられなかった児童七人に「誰にも言うなよ」と百円ずつ“口止め料”を
渡していたことが分かった。「先生から百円もらった」と児童が保護者に話し、発覚した。教諭は反省しているという。
ミスは七月十三日、児童がおかずを二種類から選べる年二回の特別給食であった。
その日の選択メニューは「うなぎのかば焼き」と「トンカツ」。教諭は事前に三十二人のクラス全員に希望をとったが、
双方の希望数を取り違えて注文。「トンカツ」を選んだ児童が多かったのに「かば焼き」がたくさん来てしまった。
教諭は児童らに謝り、「トンカツ」を希望した児童にも「かば焼き」を食べさせたが、結局、七人が手を付けなかった。
下校時間に教諭はこの七人を呼び、自分の財布の中からそれぞれ百円を手渡した。
百円を持って帰宅した児童から一部始終を聞いた保護者が同校に問い合わせて分かった。同校は教諭から
事情を聴き、クラスの全児童宅を回って謝罪。三日後、この学級を対象に保護者会を開いて再び謝った。
校長によると、教諭は「自分だけで何とか解決しようと思った」と話しているという。校長は「お金で解決しようとしたのは
誰が見てもいけないこと。別のクラスの教諭に相談するなど対処法は他にもあったはず。学校側も教員に対する指導が
足りなかった」としている。
◆教育に生かせたのに
山田康彦・三重大教育学部長の話 教育者がミスを犯してはならないという、周りの厳しい目がある昨今の
社会情勢を考えれば、ミスを隠そうとした教諭の行動は理解できる。だが金で解決するという手法は明らかに
買収行為。子どもに道徳心を教える立場の者としてあるまじきことだ。間違いを犯したなら、それをどう解決し、
次に生かすか、身をもって教える教育のチャンスにもできたのに、教諭は方向性を誤ったと思う。
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