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・最先端の科学や技術に興味を持ってもらおうと、この夏、女子中高生を対象にしたサマー
スクールが各地で開かれている。理科離れがいわれ、とりわけ理系への進学を敬遠しがちな
女子。大学側が知恵を絞ったプログラムを準備している。
「アー、アー、イー、イー、ウーッ」
これは私立女子大で唯一、理学部をもつ日本女子大学サマースクールの1コマ。音を電気信号に
変換して波形を示すオシロスコープを前に、十数人の女子中高生が楽しそうにマイクを握る。
用意したのは「クレオパトラの美容術」「低温の世界ーバナナで釘を打つ」など17講座。
秋田大学が女子高校生向けに開くのは「ロケットガール養成講座」。この夏、東京と秋田の
2チームが、高度400メートルまで打ち上げるロケットと搭載機器を製作中だ。
横浜市内の高校で作業に汗を流す高2生は「自分でロケットを作るなんて一生に一度しか
できない経験。打ち上げの瞬間が今から楽しみ」と声を弾ませる。
このほか、信州大、東京農工大、山梨大などが女性科学者による講演や実験、体験合宿などを
夏休み期間中に実施する。
その背景には、依然として理系に進む女子生徒が少ない現実がある。理系学部(理・工・農)に
占める女性比率はわずか16・3%(平成17年)。女性研究者にいたっては全体の約1割と
先進国の中で最低レベルだ。
女子が進路選択にあたって理系を敬遠するのはなぜか。
科学技術分野で身近に活躍するロールモデルがいないといった要因に加え、「保護者や
教師の意識も影響している」と日本女子大の黒沢格教授は指摘する。資格を取れる医歯薬
学部と違って、明確な将来像が描けないとの誤解があるというのだ。
そこで注目されるのが、国立女性教育会館による「女子高校生夏の学校」。引率の保護者・
教師を対象に「サイエンス・ディナー」を開く。「物理や生物、土木など第一線で活躍する女性と
テーブルを囲んで話を聞いてほしい」と、お茶の水女子大の森義仁・准教授は話している。(一部略)
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