07/08/05 22:39:08 0
適度のカフェイン摂取と運動を組み合わせると、紫外線による皮膚細胞
の損傷を修復する能力が飛躍的に高まり、皮膚がん予防につながる
可能性があることが、米ラトガーズ大でのマウス実験で分かった。ただ、
人体にも当てはまるかどうかについては、さらに研究が必要という。
同大のがん研究者、アラン・コニー氏らが、専門誌「米科学アカデミー
紀要(PNAS)」で報告した。それによると、チームでは、無毛マウスに
紫外線を照射し、皮膚細胞のDNAに損傷を与えたうえで、マウスを4つ
のグループに分けた。
第1グループには、人間でいうとコーヒー1‐2杯に当たる量のカフェイン
を含んだ水を毎日与え、第2グループには車輪で運動させた。第3グループ
にはカフェイン摂取と運動の両方を続けさせ、第4グループにはどちらも
させなかった。
その結果、前がん状態に陥った皮膚細胞を退治する能力は、第1グループ
と第2グループでほぼ倍増。第3グループでは、第4グループの5倍近く
まで達したという。
チームによると、コーヒーに含まれるカフェインと運動との組み合わせが、
皮膚がん以外のがん予防につながる可能性は、これまで複数の研究報告
で指摘されている。ただ、コニー氏は「コーヒーを飲んで運動をしていれば、
紫外線をいくら浴びても大丈夫、などと思ってはいけない。これはあくまで
マウスでの実験だ。人体での効果は立証されていない」と強調する。
チームでは今後、マウスへの効果がどのように生じるのか、その仕組み
を解明する研究に取り組む計画だという。
米国では毎年100万人以上が、新たに皮膚がんの診断を受けると
される。皮膚がん財団のスポークスマンを務める皮膚科医のブルース・
カッツ博士はこの報告を受け、「ごく予備的なデータにとどまっている
ものの、皮膚がんの危険性を抑えるための研究が進むのは素晴らしい
ことだ」と述べた。
ソース(CNN) URLリンク(www.cnn.co.jp)