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東アジアの平和をともに築こうというメッセージを日本に届けるため、韓国の大学生や
市民団体でつくる「平和使節団」の一行約50人が来日した。多くの在日コリアンがすむ
大阪市生野区を2日に訪れ、住民から在日の歩んだ歴史を聞いた。
延世大、ソウル教育大などソウルの学生ら。2日は「コリアNGOセンター」事務局長で
在日3世の金光敏(キム・グァンミン)さん(35)の案内で、「コリアタウン」と呼ばれる
御幸通商店街の周辺を歩いた。
金さんは、周辺に住む在日の約7割のルーツが韓国の済州島にあること、
植民地支配下で土地を奪われ、生きるために海を渡ってきたが、最初は養鶏場の一角を
寝床にして日本人から「朝鮮人くさい」と差別されたことなど、祖父母の世代から聞いた
体験談を紹介。「韓日の問題を考えるとき、異郷で生きてこざるを得なかった在日の立場にも
立って考えてほしい」と訴えた。
韓国・慶熙大のキム・ソンギョンさん(22)は「市民同士が直接会い、ともに平和を考える場を
積み重ねていけば、韓日間の懸案も解決すると思う」と話した。
立命館大の学生も同行して、韓国人学生と交流した。鎌田賢一さん(21)は、
韓国の学生が、靖国問題をあげて日本を「右傾化」と断言するのに少し戸惑った様子。
「もう少し日本を幅広くみてほしい。価値観や文化の違いを互いに認めることで、
理解も深まるはず。そのためにも、僕はもっと韓国のことを知りたい」と話した。
一行は7日まで日本に滞在。韓国人の合祀(ごうし)取りやめを訴えるため靖国神社も訪れる。
asahi.com:マイタウン大阪
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