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参院選の与党惨敗が濃厚となった先月29日夕刻、自民党の実力者たちは、首相・安倍晋三の退陣を想定して、
元官房長官・福田康夫を後継首相に擁立する構想を具体的に話し合っていた。国会に近いグランドプリンスホテル
赤坂の一室に、元首相・森喜朗、参院議員会長・青木幹雄、幹事長・中川秀直の3人が顔をそろえた席でのことだ。
冒頭、選挙の総責任者である中川は「私の不徳の致すところです。申しわけございません」と2人に深々と頭を下げた。
参院自民党、とりわけ手塩にかけた参院津島派が壊滅状態になった青木は、吹っ切れたように「森さん、私もこれで
楽になります。高みの見物でもして過ごしましょう」と乾いた声で笑った。
「責任をとって幹事長を辞めます」と中川。青木も「私も同じだよ」と同調した。3人の関心は安倍の進退の1点に
絞られた。前日の28日夜、安倍は森の携帯電話に「今後も続けるつもりです」と伝えていたからだ。森は賛成も
反対もせず、返答を保留していた。
3人は自民党の獲得議席を「40台中盤」「40台前半」「30台」と三つのケースに分け、「30台なら退陣は
避けられない」との結論で一致した。青木は「安倍君はまだ若い。今、辞めれば次のチャンスが生まれるかも
しれない」と言った。
「じゃあ、それなら誰がいいのかなあ」。3人が異口同音に口にしたのは、「福田首相」による次期衆院選までの
選挙管理内閣構想だった。「彼なら落ち着いているし、安定感がある」。ただし、福田は71歳。福田を評価する
森らも、あくまで「暫定的な緊急避難措置」と考えていた。
「アルツハイマー」発言でミソをつけたものの、外相・麻生太郎だけは、党内に「ポスト安倍」の人材が枯渇するなか、
温存しておかなければならない--。それが3人の共通意見だった。
協議を踏まえ、森は「じゃあ、今晩中におれが福田さんに会おうか」と言った。ただ、その前に首相が当日夜の
テレビ出演で、進退についてどう語るか確認しておくことも必要だった。
>>2以降に続く
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