07/08/02 23:10:53 c+TQWdG00
(小渕)
先生がアフリカでお暮らしになったんですか?2年間も?そんなお話、初耳です。
(麻生)
西アフリカ最西端のシエラレオネ。当時大使館も領事館もなかった。
当時会社からダイヤモンド鉱山の掘削の仕事で派遣されていたんですよ。
(麻生)
ダイヤモンドを掘っている現場だから、マシンガンで襲われたりするのは
日常茶飯事。でも、僕らのところはまったく襲われなかった。周辺の部族の長老
にはきちんと挨拶をして回ったし、電気が必要なところにはモーターで電気を起こ
してあげたりもして、喜ばれていたからね。それにちょっとした病気なんて、僕らの
常備薬で治るから、近隣の人たちに良い人だとすっかり頼りにされるようになっていた。
そういう人間を襲ったりしたら、襲ったほうが大変なことになると、いくら悪(ワル)でも
知っているんですよ。小渕さんも、それはそうだと思うでしょ。それが日本人。
でもアメリカ人は、自分から挨拶に出向くなんていう発想はまずない。いろいろな
国が掘削に携わっていたけれど、現場に出て一緒に働くのは日本人だけ。アフリカ
に住んでいた2年間で、現場で働いている白人には会ったことがない。働いているの
は現地の人。
現場で彼らといっしょになって働いているのは僕らの会社だけだった。これは
日本人のとても優れた特性だと、僕は思っているんですよ。
だから日本人は、先進国でない国にもっと出ていくべきだろうね。誰に教えられ
るというわけでもないのに、日本人なら、僕らがやったようにやるからね。
とかく「日本の常識は、世界の非常識」なんていわれるけれど、JICAボランティ
アが増えれば、日本の常識も捨てたもんじゃないということになるんじゃないかな。
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