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宮大医療過誤訴訟で賠償命令 宮崎地裁判決
宮崎大医学部付属病院で心臓病の長女=当時(2つ)=が手術前に死亡したのは担当医師が
適切な医療行為を怠ったためとして、清武町の会社員男性(42)が同大学に約2900万円の
損害賠償を求めた訴訟の判決が30日、宮崎地裁であった。高橋善久裁判長は原告側の訴えを
全面的に認め、大学側に約2400万円の支払いを命じた。
判決によると、男性の長女は2003年9月12日、先天性心臓疾患の手術前の検査を受診。
研修医と担当医が失敗を含め計4回採血を繰り返したため、長女は痛みや恐怖で激しく泣き、
無酸素発作を起こして虚血性心筋障害で同日死亡した。
高橋裁判長は担当医は長女が発作を起こす危険性を予見し、注射の回数を必要最小限に抑える
注意義務を怠ったと指摘。「計4回の注射で無用な痛みや恐怖を与えたことで発作が起きた」と
死亡との因果関係を認めた。
宮崎日日新聞 2007/7/31 08:35
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